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コレクタブルカメラのサービスステーション 福井 義直
ライカは、古いカメラでもパーツが入手できるので、80年前のカメラでも修理が可能になっている。100%可能とはいかなくても80%ぐらいは現役で使えるようにできる。ローライ、リンホフ、ハッセルブラッドでも同様である。パーツがあるということも重要要素の一つであるが、それより重要なのが、修理をする人である。
修理する人間の質により故障箇所をつきとめ、その箇所を修理するだけでなく、近い将来に故障するだろうと思われる箇所まで修理してくれる人もいれば、故障箇所を完全にうまく修理できないばかりか、良い状態の箇所まで、近い将来に故障するような状態にする人もいる。
ちょうど、良い医者にかかれば、病気が治るものが、悪い医者にかかって死んでしまうように。また、いい弁護士にかかえれば訴訟に勝てるものが、悪い弁護士にかかると訴訟に負けてしまうのと同様。人間一人一人の質とは、そのようなもので、たかがカメラの修理と言えども、大変重要なことである。注意して大切なカメラを修理してくれる人を選ぶ必要がある。
アメリカ駐在のカメラメーカーの修理人たちは、40年前は、100%日本本社で養成された修理員が送られ、消費者の信頼を得ていた。カメラの販売には、修理部門が欠かせない。非常に重要な部署である。カメラが売れれば売れるほど、修理人員の数も増えて行った。
現在では、そのほとんどの修理員は、アメリカの現地の人たちが代わって修理をしている。修理に出すときは、純正パーツが使用されているかは気にかかるところ。メーカーの純正部品を使用しているか。それとも、類似品を使用しているかも確かめたい。
ある修理工房はビス1本にしても、100%純正部品を使用する。入手困難な部品があれば、つぶしとしてのカメラ(中古のカメラで修理不可能だが、ばらしてパーツとしては使用できるカメラを言う)の中から使える部品を使用する。これなどは、かたくなに純正を守りきって、ただ動けばいいというだけでなく、あくまでもそのオリジナリティを保守するという姿勢だ。コレクターにとっても大変うれしい心配りである、
ライカNYは、スクリューマウントを除き、ほとんどのパーツを常時ストックし供給している。1988年からは、スクリューマウントの専門修理工房として、ライカカナダが部品を保管、修理にあたっている。(部品を供給せずに修理専門)
40年前には、高精密で優れたハッセルブラッド(スエーデン製)を使用しているプロ写真家の中には、常時3台のカメラを用意している人も多かった。なぜならば、1台は仕事でいつも使用し、1台はいつ故障しても良いように予備として、1台はハッセルブラッドの修理工房に修理として出しているというローテーションを組んでいた。
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